9月1日の「防災の日」を前に、水や非常食の期限をチェックする人は多いはず。しかし、見落とされがちなのが「災害時、どこでどう眠るか」という課題です。
快眠グッズ紹介サイト「快眠ランド」(ムーンムーン株式会社)が全国の20〜60代男女200名を対象に行った「災害時の睡眠備えに関する実態調査」によると、避難生活に対する不安の上位に「睡眠環境」が挙がる一方で、実際に寝具の備えをしている人はわずか4.5%にとどまることが分かりました。
頭では「眠れないと体調を崩す」と分かっていても、行動に移せていない“睡眠防災の空白”。避難所で直面するリアルなリスクと、今すぐ始めるべき具体的な対策を解説します。

避難所での「不眠」が引き起こす、命に関わる深刻なリスク
避難生活において、硬い床、騒音、冷えや暑さ、プライバシーの欠如による睡眠不足は、単なる「我慢」の問題ではありません。
- 免疫力の低下・持病の悪化
- 強いストレスによる精神的困憊
- エコノミークラス症候群のリスク増大
調査では、実に約9割(90.0%)の人が「避難生活での睡眠不足が健康リスクを高めること」を認知していました。

しかし、「避難所で困ること」の上位に環境面が並ぶ一方で、家庭の備えとして「毛布・寝袋などの寝具」を用意している人は4.5%、「エアマット」はわずか2.1%という厳しい現実が浮き彫りになっています。

なぜ備えられない?理由は「何を選べばいいかわからない」が最多
なぜ、多くの人が睡眠の備え後回しにしてしまうのでしょうか。「今後備えておきたい睡眠関連グッズ」を聞いた設問では、思わぬ回答がトップになりました。
- 何を選べばよいかわからない(28.5%)
- 携帯扇風機・冷却グッズ(25.0%)
- 寝袋・毛布(13.0%)
- 簡易ベッド・エアマット(10.5%)

水や乾パンと違い、災害用の睡眠グッズは「どれを買えばいいのか」「かさばって保管場所に困る」といった理由から、商品選びの段階で停滞してしまうケースが多いと考えられます。
また、夏の停電時を想定した暑さ対策でも「うちわであおぐ(19.8%)」「濡れタオルをあてる(13.0%)」などアナログな対処を考える人が多く、近年の酷暑下における避難所では熱中症リスクを防ぎきれない懸念があります。

「第3の備え」をはじめよう!初心者におすすめの睡眠防災グッズ4選
水・食料(第1の備え)、トイレ・衛生用品(第2の備え)に続くのが、体を休めるための「第3の備え=睡眠防災」です。
何を買えばいいか迷ったら、まずは省スペースで持ち運べる以下のアイテムから揃えてみましょう。
1. 耳栓・アイマスク(難易度:★☆☆ / 省スペース)
避難所は24時間、人の動きや足音、小さな子供の泣き声、照明の明るさに晒されます。光と音を遮断するだけで、脳の興奮を抑えて入眠しやすくなります。
2. エアーマット・インフレータブルマット(難易度:★★☆)
床からの硬さと「冷気・熱気」を遮断するために必須です。空気を注入するタイプなら、畳んだ状態ではペットボトルサイズまでコンパクトになります。
3. コンパクト寝袋(シュラフ)(難易度:★★☆)
プライバシーの確保と体温調整に役立ちます。広げれば掛け布団代わりにもなる封筒型の軽量モデルがおすすめです。
4. ポータブル扇風機・冷却シート(難易度:★☆☆)
夏の避難所(体育館など)は冷房が効かないケースが多発します。バッテリー式ファンや冷却ジェルを用意しておくことで、熱中症を防ぎ睡眠の質を確保できます。
まとめ:命を守るために「眠るための準備」を
災害時の避難生活は長期間に及ぶこともあります。過酷な状況下で体力と気力を維持し、自分や家族の命を守るためには「質の良い睡眠」が不可欠です。
防災リュックを見直す際は、非常食だけでなく「今夜、避難所で自分と家族が眠れるか?」という視点をぜひ取り入れてみてください。
- 調査出典:快眠ランド(ムーンムーン株式会社)


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